【最新刊プレビュー】巻頭インタビュー ネットでCD を買う時代から、ライブ会場で実演販売する時代へ これからの音楽は、「一人1 レーベル」になっていく!/池田聡

これからの音楽は、「一人1 レーベル」になっていく!/池田聡

「今、音楽をやっている充実感があります」というミュージシャンの池田聡さんは、1986 年8 月、日本大学理工学部在学中に「モノクローム・ヴィーナス」でデビューし、いきなり50 万枚のヒットを達成。再来年、デビュー30 周年を迎える。

 「アナログからデジタル、インターネットへと変化する時代を、音楽を聴く側、作る側として全部見てきて、とても面白い時代に音楽と関わっていると思います」という池田さんは、「これからは実演販売の時代が来る!」と、12 年前に音楽事務所から離れ、独立。2013 年には年間130 ~140 本と、ライブ活動を精力的にこなしている。

もっと音楽を勉強したいと思ったとき『レコマ』を持っていると安心できた

 僕はレコード屋と同じくらい本屋が好きで、どこの街に行っても書店を見かけたら必ず入って一周することにしているんです。『レコードマップ』を見つけたのもそんな時ですね。

 86 年にデビューしたのですが、それまでは貧乏学生で、思うようにレコードも買えず、友人と貸し借りしたり、貸しレコード屋を利用したりして少ないお金をやりくりしていました。それで、音楽の仕事をめるときに不安になったんです。仲間とスタジオでレコーディングしたことはありましたが、年上のプロミュージシャンと仕事をして、その音楽の引き出しの多さやネタの豊富さなどを目の当たりにして、もっと音楽の勉強をしたい、音楽をもっと聴きたいと思ったときに出会ったのが『レコードマップ』でした。一冊持っていると安心で、地方でちょっと時間ができたときに使っていましたね。
僕は音楽はとにかく渋谷でした。タワーレコードが宇田川町にあった時代で、当時は「渋谷は俺の庭だ」と思っていましたね(笑)。マンハッタンレコードが渋谷警察の裏にあった頃、「ここは聖地だ」と熱くなって、ソウル系のレコードを漁りに行っていました。

 90 年代に入って、いわゆる“ 渋谷系”が出てきて、コレクター的にレコードを聴いているフリッパーズ・ギターやピチカート・ファイヴなどにスポットが当たったんですが、彼らのレコードを聴いたら、音楽に対する知識量のすごさがわかり、単純に尊敬しました。それでさらに、もっと音楽を聴きたい、耳を肥やしたいと、音楽欲が出てきたんです。田島貴男くんが働いていた頃の渋谷のハイファイ・レコード・ストアとか、良く行ったレコード屋という記憶がありますね。
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