「レコードプレーヤーの話が必要だよね」季刊・アナログ編集部/浅田 #001  ちょっとこだわってレコードを聴くためのプレーヤー2機種

 アナログレコードが世界的な盛り上がりを見せている。アナログレコードのプレス枚数も年々増加傾向にあると報道もされているが、事実最近のアナログレコードのリリース情報を見ているとレコード好きとしてはニヤニヤしてしまうほどバリエーションは多い。海外を中心として、新譜のリリース時には必ずレコードをプレスして、CDもしくはダウンロードチケットをつけるという動きもこれまで以上に加速しているように思える。

 しかし、である。アナログレコードそのものが増加傾向にあっても、再生機器は何を使えばいいのか。この問題に直面する音楽ファンは意外と多いかもしれない。レコードを回転させるプレーヤーがなければ、いくらレコード盤があっても当然のことながら音楽を聴くことはできない。実は市場には1万円前後から買えるレコードプレーヤーがあるので、ひとまず音が出ればいいというのであればそれらから初めてみるのもいいだろう。しかし、今回はあえて、「ちょっとこだわってレコードを聴きたい」と思った時に、選択肢に入るモデルを2機種ピックアップしてみた。

 まず、最近大きな話題となったDJシーンで絶大な支持を集めるパイオニアの「PLX-1000」(¥OPEN・予想実売価格¥74,000前後)だ。惜しむらくも生産が終了したレコードプレーヤーの伝説的銘機、SL-1200シリーズを彷彿とさせるボディは、アナログ再生の天敵となる振動を抑制するアルミ製。モーターの回転なども強力かつ安定しており、SL-1200と同じ感覚で操作することができるなど、どこまでもポストSL-1200と呼ぶにふさわしい仕様となっている。DJ用として発売されているが、その仕様は再生機としても十分すぎるもの。クオリティ、サウンドともに間違いのない「こだわり層への入門機」といえるだろう。

PLX-1000

その一方で、「DJ用じゃなくて、あくまで再生に特化したプレーヤーが欲しい」という向きも多い。そんな人におすすめしたいのが、オーストリアのプロジェクトから発売されている「Essential II」(¥OPEN・予想実売価格¥73,000前後)だ。プロジェクトは、世界的にみても最大規模となるアナログプレーヤーブランドで、高額機へのOEMなども請け負っている。つまりその信頼性は世界クラス。日本仕様ではカートリッジも付属するので、フォノ入力もしくはフォノイコライザー(レコードプレーヤーの出力信号は非常に微弱なので、それを増幅する機械が必要なのだ)へ入力すれば、すぐにレコード再生が楽しめるのもポイントだ。

Essential2

 ということで、次回は「ちょっとこだわってレコードを聴くため」のフォノイコライザーをご紹介したいと思う。

 

【自己紹介】
最先端のレコード再生にまつわる情報を中心に掲載する季刊誌。レコードの全盛期を知るベテラン編集者、アナログ・リバイバルまっただ中をひた走る若手編集者のそれぞれの目線で、「いま、レコードを存分に楽しむために」をテーマとしたハード/ソフト周りの情報を網羅。また、カメラやシングルモルトウイスキーなど、「アナログ」をテーマとした趣味の深い世界を追求する。3/6/9/12月の15日に全国の書店にて発売。
http://www.phileweb.com/editor/analog/bn.php