「レコードプレーヤーの話が必要だよね」季刊・アナログ編集部/浅田 #010

 結局レコードプレーヤーは何を買えばいい?

「巷ではレコードが盛り上がっているという話を良く目にするけど、思ったより電気屋でレコードプレーヤーって見かけないよね?」なんて思っている方は意外と多いかもしれない。最近では、ION AudioのArchive LPというレコードプレーヤーがさまざまなレコードショップでも販売されているのでこの状況は緩和されているが、それでもユーザーが実際に店頭で目にするレコードプレーヤーは極めて数が少ないのが現状だ。

 当たり前だが、レコードプレーヤーがなければレコードは聴けない。しかし、世の中にはいまも実に多くのレコードプレーヤーが存在している。その価格は1万円代から何百万、そして場合によっては1千万円を超えるようなモデルまでもが存在する。このことは繰り返し本稿で述べてきた。

 では、これからレコードを楽しもうと思った時には何を買えばいいのか? 前述のArchive LPで手軽に楽しむのは大きな魅力だろうし、せっかくなら「音」にこだわってレコードの音の魅力を自分の手で引き出す楽しみも味わって欲しい。そんなこだわり派におすすめしたいのが、ティアックのTN-350だ。

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ティアック「TN-350」¥OPEN(予想実売価格¥52,000前後)

 このTN-350をおすすめする理由は大きく3つだ。
 まずひとつ目は、実売¥52,000(税別)前後という価格帯。これからレコードを楽しもうという方が、十万円を超えるプレーヤーを購入するのはかなりハードルの高いことのように思えてしまうが、この価格であればサラリーマンはもちろんのこと、学生にとっても「バイトでちょっと頑張れば買える」というレベルだろう。

 ふたつ目は、カートリッジが付属していることと、フォノイコライザーが内蔵されていること。実はTN-350のような本格的なレコードプレーヤーの仕様を採用しながら、入門層にとって大きな関門となるフォノイコライザーが内蔵されたモデルは極めて少ない(カートリッジは結構なモデルで付属する事例がある)。つまり、買ってきて自宅のコンポにつなぐだけで、すぐにレコード再生が楽しめるのだ。

 そして三つ目は、音にこだわるレコード再生の最大の魅力である発展性を備えていること。トーンアームはヘッドシェルごと簡単に取り付けられるユニバーサルタイプを採用していることに加え、内蔵フォノイコライザーはスイッチひとつでバイパスに切り換え可能。後からフォノイコライザーを購入して音質のグレードアップを図ることができるのである。

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カートリッジの交換も簡単にできるユニバーサルタイプのトーンアームを採用している

 さらにこれに加え、ティアックという老舗オーディオブランドが発売していることも大きなポイントだ。ティアックはさまざまな家電量販店等で販売されているので、実際に現物を目でみることも簡単だ。

 これからレコードを聴こうという人はもちろん、ご自宅にあるレコードライブラリーをちょっとこだわって再生したいと人にもおすすめしたい、魅力的なレコードプレーヤーだ。

季刊・アナログ編集部 浅田