歴代インタビュー PLAYBACK 2 「ジャケ買いもします」というこの人に出て欲しいNo.1が語る、いいレコードとは/チバユウスケ

『レコードマップ99』掲載(抜粋)

レコードマップ99

1999年――2000年問題が大きな話題となった平成11年。NTTドコモがi モードを開始し、宇多田ヒカルが鮮烈なデビューを飾った。「どうしてあんなにレコードに詳しいのか」と、読者からの問合せが多数あったthee michelle gun elephant(当時)のチバ氏が巻頭に登場。ちなみに、この99年版が、歴代ナンバーワンの売上げ部数を記録した。チバ氏は現在、TheBirthday で活躍中。
 

1週間ツアーに出ると段ボール1箱

最近は、ちょっと前までに比べると、レコードの購入は落ち着いています。もう、なんか、レコーディングの前とか、他人のを聴く必要がないっていうか、聴いちゃうと、よくこんなつまんないレコードを作ってるなって……、自分に許容量がないときは買わないようにしています。
でもこの前、ツアーでロンドンへ行った時には、LPが70枚ぐらいかな、7インチはリュック1 杯分くらい買っちゃいましたね。国内のツアーでは、それこそ『レコードマップ』片手に(笑)。
足が新宿に向いていることがあって、行く店はそのときに聴きたい音によって変わりますね。あんまり目当てがない時は中古屋へ行きますね。買うのは新品のほうが多いですよ、割合では新品6対中古4ぐらいかな。
マネージャーとベースもアナログを買うので、1週間ツアーに出ると段ボール1箱とかになっちゃうんですよ。
この間のツアーで1軒すごいレコード屋があったんですが、レコマに載ってなくて、古着屋の奥にあったんですが、すごいとこでしたね。店の奥にレコードコーナーって書いてあって、40枚ぐらい買ったはずですよ。未開封のものもあって、高円寺なら4万円はするだろうっていうようなパンク系のものもあって、びっくりしましたね。
今はLP3000枚ぐらいで、7インチの方が多いんですよ。ガレージのバンドとか7インチが多いですからね。7インチに10曲入っているバンドとかありますよね。
たまにDJとかやるから、傷が付くのがイヤなものは複数枚買いますね。それに古いバンドでいいなと思ったら、さかのぼって全部買いますよ。
 

バンドがカッコイイとジャケも格好良い

バンドをやろうと思ったきっかけは、めんたいロックとパンクですね。めんたいを聴いたのも友達からテープをもらって、高校でもジョニー・サンダースとかシーナ&ロケッツなどのテープをバンドのメンバーからもらって。うちのメンバーがミッシェルに入るって決まった時に、「こういうのをやりたいんだ」ってテープを渡したりしましたね。
カセットって今みんな持ってないんですよね。CD は便利ですよね、びっくりしちゃいますね。
ミシェルでは、インディーの時にアナログを500枚作ってもらって、ファーストも1000枚作ってないんじゃないかな。ジャケットも変えて、見開きジャケでお金かかっています。ジャケットのアートワークにはうるさくて、バンドが匂っていないとイヤだというか、音を想像させるというか、バンドがカッコイイとジャケも格好良く見えてくるものだし。
CDとアナログはカッティングが違うので、ミシェルでは今回はCD の音の方が良かったとか、アナログの方が良かったなとか、そういう違いはありますね。アルバムの曲順では、A面、B面は考えますね。アナログとCDで曲順を変えたりしますね。1曲目とラストが決まれば、だいたい曲順は決まってきます。
夏はあんまりいいレコードってないんですよ。そんな気がするんですけど。寒くなった方がいいレコードがあるような気がする。わかんないけど、なんかそんな気がします。何を聴いてもつまんない時もあるし、何を聴いても格好良く聴こえるときもあるし。まあ、いいレコードは冬じゃないですか(笑)。